危険物取扱者はどの類が難しいか

甲種・乙種第1類〜第6類・丙種の合格率を、実施団体の公表資料から並べました。 数値は令和7年度のものです。

先に結論

合格率だけで見ると、乙種第4類が 31.9% で最も低いです。 同じ乙種の他の類は 62.1%〜67.6% で、2倍前後の開きがあります。

ただしこれは「第4類の問題が難しい」ことを意味しません。 乙種は、いずれかの類の免状を持っていると 「危険物に関する法令」と「基礎的な物理学及び基礎的な化学」が全部免除され、 残る10問だけを35分で解く形になります。 第4類の合格者が他の類を追加で取りに行く場合がこれにあたります。

つまり第4類以外の受験者には既に1つ受かっている人が多く含まれます。 合格率の差にはこの構成の違いが効いていると考えられますが、 実施団体は免除を受けた人と受けていない人を分けた合格率を公表していません。 そのため、ここでは差の大きさだけを示し、原因を断定していません。

全8区分の受験者数と合格率(令和7年度)

区分 受験者 合格者 合格率
甲種 20,296 6,900 34.0%
乙種第1類 7,931 5,213 65.7%
乙種第2類 8,840 5,830 66.0%
乙種第3類 10,275 6,694 65.1%
乙種第4類 222,545 71,059 31.9%
乙種第5類 10,972 6,815 62.1%
乙種第6類 10,402 7,032 67.6%
丙種 19,969 9,593 48.0%

受験者数も第4類だけが桁違いです。8区分の合計に占める第4類の割合は 72%で、 危険物取扱者の受験はほぼ第4類だと言えます。

出典:一般財団法人 消防試験研究センター 令和7年度 試験実施状況 (参照 2026-07-26)

それぞれ何を扱えるか

甲種
全6類すべて
乙種第1類
酸化性固体
乙種第2類
可燃性固体
乙種第3類
自然発火性物質・禁水性物質
乙種第4類
引火性液体(ガソリン・灯油など)
乙種第5類
自己反応性物質
乙種第6類
酸化性液体
丙種
ガソリン・灯油・軽油・重油など指定されたもの

丙種が扱えるのは指定されたものに限られ、無資格者への立会いもできません。 甲種は受験資格が定められている唯一の区分です。

受ける順番について

第4類から受ける人が多く、受験者数の偏りもそれを示しています。 第4類に受かった後、他の類は科目免除で 10問・35分になるため、続けて取る場合の負担は小さくなります。

乙種の免状を4種類以上持つと甲種の受験資格を満たす場合がありますが、 種類の数だけでは足りません。 「第1類または第6類」「第2類または第4類」「第3類」「第5類」の 4つのグループそれぞれから1つ以上が必要です。 申込前に実施団体の受験資格をご確認ください。